喫煙と健康の関係

おはようございます。店長の中島です。

タバコをふかしながら、腰にぶら下げていた携帯灰皿をさっそうと取り出す今風のお姉さんがカッコ良かった・・・。
ということで、今夜は「たばこ」のお話し。

1、タバコを取り巻く現状
2002年(平成14年)の「健康増進法」の施行以来、禁煙地区や喫煙場所が増え、愛煙家にとっては何とも肩身の狭い思いですね。
これがきっかけで、タバコ=よくないもの、というイメージついてしまったわけですが、我が国の禁煙対策は1900年(明治33年)の「未成年者喫煙禁止法」に始まるようです。

世界では1980年WHO(世界保健機関)による、第32回の世界保健デーのテーマ、「喫煙か健康か、選ぶのはあなた」という、何とも究極の選択みたいなテーマだったようです。
1988年4月7日には、WHO設立40周年を記念して、「第一回世界禁煙デー」が定められました。
そして、2001年のWHO世界禁煙デーでは、「受動喫煙は他人を殺す。空気をきれいにしよう。」というスローガンにまで発展しています。
もう今では「タバコを吸う時代ではない」という意見まであるようですか…。

2、タバコが健康予防に及ぼす影響

(1)タバコに含まれる成分


●一酸化炭素
血液が酸素を妨げるのを妨げます。一酸化炭素は酸素と比較して200~300倍も、血液のヘモグロビンと接合する力が強いので、血液の酸素の運搬機能を低下させるようです。

●タール
肺の機能を阻害して、多くの疾患に掛かりやすくします。発がん性物質でもあります。

●ニコチン
血管を収縮し、血液の流れを阻害するので、心臓に負担をかけるだけでなく、タバコを止めにくくします。
最近テレビのCMでも「ニコチン依存症」というもので紹介されているので、お分かりだと思います。

●発がん性物質
タバコには、タール以外にも50を超える発がん性物質が含まれています。
いわばがんになる素を吸っているということです。

(2)主流煙と副流煙
タバコの煙には、吸う直後である主流煙と、火のついたところから出る副流煙があります。
主流煙より副流煙のほうが有害な物質を多く含んでいます。
副流煙は主流煙に比べ、タールが3.4倍、一酸化炭素4.7倍、ニコチン2.8倍だそうです。
このため、ヘビースモーカーの夫を持つ妻のがん発生率が著しく高いことが知られています。
非喫煙女性の肺がんの危険度は、男性配偶者の喫煙によって1.24倍に高まるとされています。

非喫煙者の副流煙からの健康被害を防止するために、神奈川県では全国に先駆けて2010年4月1日より「神奈川県公的施設における受動喫煙防止条例」が施行されています。
これは、学校など公共の場での禁煙または分煙により推進するもののようです。

(3)タバコと寿命
喫煙者は、同年齢の非喫煙者に比べて死亡する危険とが2倍高いのですが、禁煙後10~15年経過すると、非喫煙者とほぼ同じレベルになると言われています。
ということは、タバコを辞めたからと言ってすぐにはリスクが低下するわけではないということです。

まぁ今朝見たお姉さん。
オシャレな携帯灰皿をぶら下げていたので感心していましたが、嗜好品でも出来ることなら吸わない方がいいのですがねぇ…。