一昨年あたりに一大ブームになった「塩こうじ」。そして別名飲む点滴と言われている「甘酒」。この二つがなぜ健康維持に最適で優秀なのでしょうか。
酵素分解で素早くエネルギ変換
塩こうじと甘酒に共通している点は、「糀」を原料としていることです。
米こうじは発酵の過程で「酵素」を大量に作り出し、米に含まれるたんぱく質やでんぷんを分解することで、あの甘みが出ている訳です。
さらに塩こうじや甘酒は「酵素」の働きによって米の栄養素が分解されていますので、体に馴染みやすく、加えてエネルギー代謝を助けるビタミンB群を豊富含んでいるので、効率よくエネルギーに変換されます。
ですので「疲れているときや運動の後など、体の免疫が低下しているときなどは、甘酒を飲んだり、塩こうじを使った料理がおすすめ。疲労回復や免疫低下などによる風邪予防に役立つます。
特に甘酒は、食物繊維やそれに似た働きをする「レジスタントプロテイン」を豊富に含みます。また、腸内環境を整える細菌の餌になるオリゴ糖が含まれているので、腸内環境が気になる方には特にオススメです。
免疫の良し悪しは「腸内環境」で決まる
腸内環境と免疫がなぜ関係しているのか。
それは免疫をつかさどる細胞の7割が腸内に集中しているからです。
つまり腸内環境次第で免疫の良し悪しが決まると言っても過言ではありません。
腸の基本的な働きは、食べ物の消化と栄養の吸収、不要になったものを排出することはもちろんですが、同時に免疫機能の維持も行っています。
腸は自身の体にとって良いものか悪いものかを判断する機能をもっており、仮に害となる物が侵入すれば排出しようと働きますが、腸内環境が悪い状態では免疫機能も十分働きません。
そのため、腸内環境を正常に保つ事は、健康維持では重要な事なわけです。
女性注目!キレイ肌維持
「こうじ菌」から生み出されてるビタミンB群は、皮膚の代謝に必要です。
また、「こうじ」に含まれる「こうじ酸」は、シミの原因になるメラニン色素の過剰生成を抑制する働きがあります。
つまり甘酒や塩こうじが優秀な理由は、健康維持だけではなく美容効果も期待できる女性注目の食品なわけです。
「飲む点滴」と言われる由縁が分かる気がします。