「韓国でネット販売されているダイエット薬『スーペリンタブ』から、覚せい剤の原料となる『プソイドエフェドリン』が基準値を超える濃度で検出されるという事案が発生しました。
今回の事件で、日本に輸入した日本人女性が逮捕され家宅捜査を受けたようです。
日本国内で、30代から40代の女性を中心に500件以上も購入されているとみられていて、おそらく結構な売り上げをあげたと推測されます。
購入者が健康被害にあった場合の措置
一昔前であればハードルが高く「越境ビジネス」はごく限られた人が行うものでしたが、今やインターネットの環境さえ整っていれば個人輸入が大変容易になった昨今、それに比例して健康トラブルも増加しています。
この健康トラブルが発生した場合、自分自身で購入したのか又は日本の販売者から購入した場合で健康トラブルの保証が異なります。
まず、自分自身で購入した場合ですが、原則的に自己責任という事になり、国の救済措置はほぼ皆無と言ってよいでしょう。
逆に違法性が認められた成分が配合されたものであれば、何らかの罰則を受ける可能性があります。
繰り返しますがあくまでも自己責任です。
では、販売者から購入した場合ですが、基本的に販売者が損害賠償責任を負う事になりますが、過去の事例からも十分な賠償金を保証されることはあまりありません。
言い方が悪いですが、泣き寝入りもあり得ます。
個人輸入は慎重に
繰り返しになりますが、個人で輸入するという行為は便利な一方で、自らの健康を阻害する可能性と、販売者の立場になれば時に購入者が健康被害が発生すれば、莫大な賠償金を保証しなければなりません。
知らなかったとはいえ、海外では適法でも日本では違法な成分が配合されたサプリメントを利用し販売すれば、健康と信用を失います。
くれぐれも気を付けたいものです。